北朝鮮が2002年の日朝首脳会談で日本人拉致を認めてから17日で20年となった。1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯で、北朝鮮で横田めぐみさんら拉致被害者と接触のあった金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員(60)にとってこの20年は、被害者の帰国を待つ家族同様に苦難が続いた。金氏は産経新聞とのインタビューで、韓国の政権や世論に翻弄された20年間の日々を振り返った。
「北を守りたい人たち」
韓国で2002年は、00年に北朝鮮との初の首脳会談に臨んだ金大中(キム・デジュン)大統領と、後に2回目の首脳会談に臨むことになる03年からの盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と2代続いた親北左派政権の政権移行期に当たった。