「課長まで」で終わる人と、出世する人の決定的な差

「課長まで」で終わる人と、出世する人の決定的な差は?(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)
「課長まで」で終わる人と、出世する人の決定的な差は?(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

「『課長まで』で終わる人と、出世する人の決定的な差」……ビジネスパーソンにとって、いかにも耳目を引くタイトルである。多少なりとも興味を抱かれ、本稿をお読みになっているあなたも、過去同じような記事を数多くご覧になってきたことだろう。

その中のいくつかには参考になる教えもあり、日々のお仕事で意識されているかもしれないし、中には「仕事で圧倒的な成果を挙げろ」「視野を広く持て」「部下の話を聴け」──といった、もっともなアドバイスではあるが、「今さらそんな情報を求めてるわけじゃない」類いの記事もあったに違いない。

会社勤めをしている限り、課長くらいまでなら、ある程度個人の実力だけで出世していけることが多い。例えば営業職であれば、部署でダントツの売上実績を出して一定期間継続できれば、次期の課長昇進は間違いないだろう。しかし、そこから先はまた別の力学がはたらくものだ。

課長から先の世界では、単に「優秀なプレイヤー」というだけでは務まらない、新たな能力が求められ、かつ評価される。

課長より先に進めるのは、そもそもマネジャーの資質を持ち合わせている人物か、プレイヤーの時点からその能力と評価基準に気付き、日々の言動や行動に意識的に反映させて「課長より先」に備えている人だけなのだ。

なお、本稿は前者のような才能に満ちあふれた人は対象外である。後者のように、後天的な努力によって課長以降に進んでいこうとする意志を持つ方に向けて、本日から気軽に実践できる習慣として知見をお伝えしたい。

「良きフォロワーとなり、上司を出世させよ」

とはいえ、何項目もあるとそれだけで気疲れしてしまうだろうから、今回筆者がお伝えしたいのは1点だけだ。それは「良きフォロワーとなり、上司を出世させよ」である。

「フォロワー」と聞いて真っ先に思いつくのは、Twitterやインスタグラムといったソーシャルメディアにおいて、「発信者の投稿内容を見られるよう登録した人」のことかもしれない。しかし筆者が今回お伝えしたいのは「職場において、上位者や周囲のメンバーの補佐をする人」という意味での「フォロワー」であり、「リーダーシップ」と対比して語られる「フォロワーシップ」についてである。

出世に求められる、フォロワーとしての資質(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)
出世に求められる、フォロワーとしての資質(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

フォロワーシップとは、「チームの成果を最大化させるために、自律的かつ主体的に、上位者や周囲のメンバーに働きかけ、サポートすること」を意味する。

ちなみにリーダーシップにおいても、「目標達成のために、チーム全体や個々のメンバーに対して働きかける」という点については共通している。しかし、リーダーシップは日本語で「指導力」「統率力」などと表現されるように、「目標達成のためのビジョンを示す」「周囲に働きかけたり、巻き込んだり、盛り上げたりして行動を促す」というニュアンスが強い。同時に「強い積極性や熱意が必要」というイメージもあるため、「自分はそんな器じゃない……」とプレッシャーを感じたり、気後れしたりしてしまう人も多いことだろう。

「ビジネスパーソンは皆リーダーシップを持つべきだ!」とはいかにも正論ではあるが、やはり適性もあるし、上述のような先入観から、メンバー全員にリーダーシップを期待したり強制したりすることは現実的になかなか難しい。

しかし、リーダーを支えながら協働するフォロワーシップという形であれば、誰でも発揮しやすく、リーダーシップとの相乗効果によって、チームワークを強化することができやすいのである。

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