花田紀凱の週刊誌ウォッチング

(891)充実のエリザベス女王報道

英国のエリザベス女王(ゲッティ=共同)
英国のエリザベス女王(ゲッティ=共同)

1953年、エリザベス女王戴冠(たいかん)式の時は小学生。皇太子殿下(現在の上皇陛下)ご参列で、その頃、取っていた『少年』だったか『おもしろブック』だったかが、別冊付録をつけていたのを覚えている。

あれから70年か、と感慨ひとしお。

『ニューズウィーク日本版』(9・20)は表紙に「さようなら、エリザベス女王」「エリザベス女王とその時代」と打って14ページの大特集。

本文記事といい、半生をたどるグラビアといい、充実している。

〈在位70年の間に接した英国首相は15人〉

という一節で、安倍晋三元総理から伺ったエピソードを思い出した。

ある時、ジョンソン首相(当時)が、安倍元総理に聞いたという。

「シンゾー、オマエは月に何回くらい天皇陛下のところに行くんだ?」

「いや、何かあれば行くくらい」

「いいなあ。オレなんか、毎週必ずエリザベス女王のところに国政報告に行かなくちゃいけないんだ」

安倍元総理は各国首脳の中で、一番気が合ったのはジョンソン氏だと仰っていた。

で、今週も『週刊文春』『週刊新潮』(ともに9月22日号)の右柱は統一教会問題。

『文春』が「下村元政調会長動画入手 統一教会系陳情を『党公約に入れろ』」。『新潮』が「『岸田』を総理にした〝官邸の最側近〟に『統一教会』シンパ」。

どちらもさしたる内容ではない。

今週も鈴木エイト氏(ジャーナリスト)が両誌に登場。

要するに、自民党、岸田政権は初期対応を誤ったのだ。

統一教会系の会合出席をメディアにとがめられた伊木隆司米子市長はこう言っている。

①思想信条がどうであろうと市民であれば話を聞く②悪質な商法が問題なら消費者契約法で対応③過去の犯罪歴だけで差別しない④現時点で国政や警察で何らかの措置が取られていない以上、集会出席は問題ない。

岸田文雄総理も、茂木敏充幹事長も、最初にこう答えていれば終わった話だ。

(月刊『Hanada』編集長)

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