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新書 『農家はもっと減っていい』

農園を経営する著者が農業に関する誤解を指摘し、今後の在り方を論じる。「高齢化で農家が減って農業が危機に瀕(ひん)している」「儲(もう)からない」といった言い方は、農業全体を語るには的確ではないという。赤字経営を続けていた高齢の兼業農家が農地を手放す一方、プロ農家層が経営規模を拡大させているからだ。

また、農薬使用の有無にかかわらず出荷物は安全。農薬が危ないと主張する有機農業者は減っているのに、交流サイト(SNS)の普及が「有機農業vs慣行農業」の不毛な議論を加速させているとも述べる。農業の最新事情が興味深い。(久松達央著、光文社新書・1144円)

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