中米エルサルバドルのブケレ大統領(41)は15日、2024年の次期大統領選で再選を目指して出馬すると発表した。現地メディアが報じた。同国では再選が憲法で禁止されているが、昨年、大統領寄りの最高裁憲法法廷が再選を可能とする解釈を出していた。
国内での高い人気を背景に強権的な姿勢を深めるブケレ氏は、独立記念日に国民に向けて行った演説で「大統領選の候補として出馬することを決めた」と述べた。
国際社会などから非難が起こることは予測していると認め、それらの国でも再選が認められているとして「偽善的」と非難。「なぜうまく機能しているのに途中で放棄するのか」と、自身の統治を自賛しつつ再選への動きを正当化した。
同国最高裁の憲法法廷は昨年9月、大統領の連続再選を禁止した過去の判断を覆し、連続再選を可能とする判断を出した。同法廷の判事数人にブケレ氏寄りの人物が据えられており、国際社会から批判が相次いでいた。(共同)