引退のオリ能見が会見 村上斬りが思い出のマウンド

引退会見で(後列左から)宮城大弥、山岡泰輔、山本由伸から花束を贈られたオリックスの能見篤史=9月16日、京セラドーム大阪
引退会見で(後列左から)宮城大弥、山岡泰輔、山本由伸から花束を贈られたオリックスの能見篤史=9月16日、京セラドーム大阪

今季限りで現役を引退するプロ野球オリックスの能見篤史投手兼任コーチ(43)が16日、京セラドーム大阪で記者会見し、阪神で16年、オリックスで2年のプロ生活を「悔いなく18年間やり切った」と振り返った。本拠地最終戦となる30日のロッテ戦の試合後に引退セレモニーを予定している。

ユニホーム姿で登場した能見に涙はなく、心境を実直に語った。引退の意思については昨オフの契約更改の時点で球団側に伝えていた。夏場に中嶋監督から「本当にやめるのか。もう少しあがけ」と「撤回」を求められたが「この年でいつまでも(現役で)いるわけにはいかない」と考えを貫いた。コーチ兼任の立場で、自らが投げるより、指導する若手らの成長がうれしかったといい「その時点で選手としての自分の気持ちが薄れていたのが一番」と引退を決意した理由を挙げた。

鳥取城北高、大阪ガスを経てドラフト自由獲得枠で2005年に阪神に入団。09年に13勝を挙げるなどエースとして活躍した。「ファンの方からはいろいろな声援をもらい、成長させてもらった。充実していた」とタテジマの時代を語った。阪神を自由契約となって21年にオリックスに移った。

18年間で印象に残るマウンドは、ヤクルトと対戦した昨季の日本シリーズ第6戦の延長十一回で登板し、4番村上を打ち取ったシーンなどを挙げ「抑えられてよかった。安堵の方が大きかった」と話した。

会見後は山本、山岡、宮城が花束を持って登場。宮城からは「来年もよろしくお願いします」と声をかけられ、苦笑いを見せていた。今季は優勝争いが続く中、チームの目標は日本一と強調。後輩たちには「大変なことがこれからあるが、そこからが大事」とエールを送った。

ここまでの通算成績は473試合で104勝93敗4セーブ56ホールド、防御率3・35。

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