平良敏子さん死去 人間国宝、芭蕉布復興

芭蕉布を手にする人間国宝の平良敏子さん=4月、沖縄県大宜味村
芭蕉布を手にする人間国宝の平良敏子さん=4月、沖縄県大宜味村

芭蕉布の復興と伝承者育成に尽力した人間国宝の平良敏子(たいら・としこ)さんが13日までに死去した。101歳。葬儀・告別式は16日正午から沖縄県大宜味村喜如嘉板敷原232の2、大宜味村火葬場で。喪主は長男、宏(ひろし)氏。

芭蕉布は多年草「糸芭蕉」の繊維を用いる工芸品。琉球王朝時代から盛んに生産されたが、太平洋戦争後にほぼ途絶えていた。技法の復興に取り組み、平成12年に芭蕉布制作と伝承者育成の功績から人間国宝に選ばれた。

戦時中に女子挺身隊の一員として岡山県倉敷市に赴任。戦後、同市の紡績会社に勤め、社長から「沖縄の織物を残してほしい」と言われたのを機に沖縄に戻り、芭蕉布作りを始めた。「偽りのない仕事」がモットーだった。

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