ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ロシア軍が南部クリブイリフのダムをミサイル攻撃で破壊し、市街の氾濫を誘発したと非難した。市は一部住民に避難を呼びかけた。当局によると下流で洪水が発生、一部で水道供給が止まった。米シンクタンクの戦争研究所は、攻撃によって、反撃を強めるウクライナ側が使うダム下流の浮橋を壊そうとしたようだと分析した。
ウクライナのクレバ外相はツイッターで「ロシアのひきょう者は戦場でウクライナ軍に打ち負かされ、今度は重要インフラと市民に戦争を仕掛けてきた」と反発した。
ウクライナ軍は東部と南部でロシア軍への反撃を継続。戦争研究所は、ハリコフ州での反撃はロシア軍の戦力を低下させ、州都ハリコフに対するロシア軍の砲撃の激しさが著しく減少したとの見方を示した。(共同)