仏映画巨匠、ゴダール監督死去 世界文化賞

ジャン=リュック・ゴダール
ジャン=リュック・ゴダール

【パリ=三井美奈】仏映画界の巨匠で、高松宮殿下記念世界文化賞受賞者のジャン=リュック・ゴダール監督が13日、スイスの自宅で死去した。91歳だった。仏メディアによると、スイス法で認められた「自殺幇助(ほうじょ)」で最期を迎えた。第二次大戦後、映画界に新風を起こした「ヌーベルバーグ(新しい波)」運動の旗手で、「勝手にしやがれ」(1960年公開)などの作品で知られる。

ゴダール氏はパリ出身。ソルボンヌ大学に在学中、映画に傾倒。エリック・ロメール監督が主催した映画上映会「シネクラブ」に参加した。初作品は、54年の短編「コンクリート作業」。シネクラブの仲間だったフランソワ・トリュフォー監督とともに、低予算でロケを多用し、戦後の社会を描くヌーベルバーグで、大作中心の映画界に挑戦した。

「男性・女性」(66年)以後は新左翼運動の隆盛に伴って作品も政治色を増し、68年にはトリュフォー監督らとカンヌ映画祭の粉砕を叫んで中止に追い込んだ。

「勝手にしやがれ」は初の長編作品で、若手俳優のジャンポール・ベルモンド氏を主役に起用。若者の刹那的な生き方を描いた。「気狂いピエロ」(65年)で再びベルモンド氏を起用し注目を集めた。このほか、「女は女である」「カルメンという名の女」などが代表作となった。

2002年には、第14回高松宮殿下記念世界文化賞の演劇・映像部門の受賞者となった。

「映画だと〝反逆〟ができる」 巨匠ゴダール監督死去

会員限定記事会員サービス詳細