岡崎城西高校(愛知県岡崎市)で平成30年、チアリーディング部の練習中の事故で下半身不随となったのは学校側の安全対策が不十分だったためとして、元女子部員が同校の運営法人に約1億8290万円の損害賠償を求めた訴訟は、13日までに名古屋地裁(佐野信裁判長)で和解した。12日付。和解条項によると、法人側が和解金約1億2800万円を支払う。
訴状によると、元部員は1年生だった30年7月、体育館で前方宙返りの練習のため、部員2人に両足を握られて肩の高さまで持ち上げられた体勢から飛び降りた際、前方のマットに首から落下。胸髄損傷で下半身不随になり、移動には車いすが必要になった。
元部員側は、練習時に補助役がおらず、コーチらが練習方法の危険性を生徒に教えていなかったなど、学校側の注意義務違反を主張していた。
学校側は取材に、和解は認めたものの「担当者がおらず正式なコメントはできない」とした。