将棋の小山アマ、棋士編入試験受験資格を獲得 奨励会未経験者は初

将棋のプロ棋士編入試験の受験資格を獲得したアマチュア強豪の小山怜央さん=13日、東京・千駄ケ谷の将棋会館(日本将棋連盟提供)
将棋のプロ棋士編入試験の受験資格を獲得したアマチュア強豪の小山怜央さん=13日、東京・千駄ケ谷の将棋会館(日本将棋連盟提供)

将棋のアマチュア強豪、小山怜央さん(29)が13日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第16回朝日杯将棋オープン戦1次予選で中川大輔八段(54)に勝利した。これで一般公式戦の直近での成績が10勝5敗となり、プロ棋士編入試験の受験資格を獲得した。棋士養成機関の奨励会を経ずに、アマが受験資格を得たのは初めて。

小山さんは終局後、「(受験する)権利を得たことでホッとしている。(編入試験を)受けるかどうかは、いったん考えてから」と話し、態度を保留した。

編入試験は新人棋士5人と五番勝負を戦い、3勝すれば順位戦以外の棋戦に参加できるフリークラスの棋士になる。編入試験では現在、里見香奈女流五冠(30)=清麗・女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花=が女性初の棋士を目指し、挑戦している。

受験資格を得るには公式戦で10勝以上し、かつ勝率6割5分以上の成績を収めることが条件。編入試験は平成17年に特例で実施され、アマチュアとして活躍した瀬川昌司六段(52)が合格。翌年、正式に制度化され、今泉健司五段(49)ら2人も棋士となった。

小山さんは岩手県釜石市出身で、横浜市在住の将棋講師。アマ名人戦やアマ王将戦、アマ竜王戦などで優勝経験を持つ。棋士養成機関の奨励会に在籍した経験はないが、アマチュア全国大会優勝の受験資格で三段リーグ戦編入試験を受けたことはある。

小山さんは「(受験は)前向きには考えるが、まずは家族やお世話になっている人に相談したい。自分にとって棋士は雲の上のような存在。それに一歩近づけたことはうれしく思う」と笑顔を見せた。

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