福田康夫氏「対話と交流の強化を」都内で日中正常化50年シンポ

日中国交正常化50周年の記念シンポジウムで講演する福田元首相=12日午後、東京・大手町の経団連会館
日中国交正常化50周年の記念シンポジウムで講演する福田元首相=12日午後、東京・大手町の経団連会館

経団連と在日中国大使館は12日、日中国交正常化50周年を記念したシンポジウムを東京都内で開いた。日本側から自民党の福田康夫元首相、河野洋平元衆院議長、二階俊博元幹事長らが出席し、対話や交流を通じて日中関係の改善を呼び掛けた。

シンポジウムでは冒頭、林芳正外相と中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相がそれぞれビデオメッセージを寄せた。

その後、福田氏が基調講演を行い、今後の日中関係について「対話と交流の強化を通じ、相手が何をしようとしているかということについて理解を深め、協力のために必要な信頼の基礎を築くべきだ」と訴えた。

河野氏は「長い間、侵略し、支配し、ご迷惑をかけてきた中国の方々と日本が国交を正常化することは大変難しいことだった」と指摘。「小異を残して大同についたという大先輩の方々の気持ちを決して忘れることなく、両国関係をもっともっと前進をさせるために、さらなる努力をしていただきたい」と語った。

一方、中国の孔鉉佑(こう・げんゆう)駐日大使は日中関係の重要性を強調しつつ、台湾問題にも言及。「日本側には中日関係にこれ以上のダメージを与えないよう、台湾問題では慎重な言動を取り、台湾を利用して中国を牽制するいかなる挑発的行為に参加しないことを希望する」と語った。

日中関係をめぐっては、中国が8月4日に台湾周辺で大規模な軍事演習を行い、弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾。予定していた日中外相会談が突然中止になるなど、関係がさらに悪化している。

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