100万円以上使われた事例も 子どもの“スマホ高額課金”を防ぐ有効な方法

子どもがオンラインゲームで高額課金をする事例が増えている
子どもがオンラインゲームで高額課金をする事例が増えている

子どものスマホトラブルの1つに、アプリへの高額な課金があります。特にゲームアプリへの課金については、トラブルが急増しています。

消費者庁が2022年6月に公表した「令和4年版消費者白書(P.30※PDF)」によると、インターネットゲーム(オンラインゲーム)に関する相談件数は増加傾向にあり、2020年は6447件であったのが2021年には7276件まで増えています。特に20歳未満の相談件数が増えており、2021年の相談件数7276件のうち、過半数を占める4443件が20歳未満です。

さらに消費生活相談をしてきた20歳未満の契約購入金額を見てみます。10万円以上50万円未満が最も多いのですが、各年齢層の平均を見ると、10歳未満で17.2万円、10歳から17歳までで34.9万円、18歳から19歳までで41.6万円と、高額な課金を行っています。調査では、100万円以上課金した人達が10歳未満でも存在し、全体では5.5%もいると判明しています。

ある日届いたクレジットカードの明細に、100万円以上の額が記載されていたら……。想像しただけでもぞっとしますね。

子どもが高額な課金をしてしまう理由

なぜ子ども達は高額な課金ができるのでしょうか。よくある原因は、「親や祖父母のスマホを借りてゲームをしているときに課金する」「親が使っていたスマホをお古としてもらったら決済情報が残っていた」など、保護者のスマホを使って課金してしまうパターンです。

自分のスマホを持っていない時期、親のスマホを少し借りてゲームをすることはよくありますね。親のスマホにはAppleやGoogleのアカウントにクレジットカードなどの決済情報が登録されていることが多いため、有料アイテムをスムーズに購入できてしまうのです。購入履歴をまめに確認していればすぐ気が付くのですが、特にチェックしませんよね。国民生活センターの相談事例には「小学生の子どもがオンラインゲームで150万円以上も課金していたが、決済完了メールが子どもに削除されていたため気が付かなかった」という件もあり、これでは気付くことが難しいと思います。

また、小学生以下の場合、親が仕事に出掛けるときなどに祖父母と一緒に過ごすこともあります。普段、親にスマホのゲームを禁じられていても、祖父母なら許可するかもしれません。都民安全推進部が運営する「こたエール」の相談事例を見ると、「子どもが親のクレジットカードを持ち出し、祖父の端末でゲーム課金をしていた」「祖母にクレジットカードを登録してもらって高額課金をしていた」といった事例が見られます。祖父母がスマホに詳しいケースは少なく、ましてやゲーム課金について熟知している人はまれでしょう。孫が自分のスマホで何をしているのかを把握しないまま高額な課金をされ、クレジットカードの明細を見てびっくりして相談していると思われます。

このように、自分のスマホを使っていないことが高額な課金の原因になることは多いのです。家族共有のタブレットも要注意ですね。

そして、先ほどの事例にもあった「クレジットカードを勝手に登録する」子どももいます。親や祖父母が「少しなら」とクレジットカードを登録し、情報を消し忘れているケースが多いのですが、その際にクレジットカードを登録すれば課金できることを子どもが学び、自分で登録してしまうこともあります。自分のクレジットカードを家に置いておくとき、まさか子どもが抜き出して使うとは思いませんよね。年齢によっては、クレジットカードがお金に結び付いている意識がなく、暗号カードのように見えていて登録してしまうのかもしれません。

クレジットカードの意味が分からないことと同様に、有料アイテムの意味が分からない、どれが有料アイテムなのか区別がつかないといった、子どもならではの知識の未熟さから高額な課金に陥ることもあります。本人は課金しているつもりはないため、高額になっていても叱りづらいケースです。

また、高額課金の落とし穴はゲームだけではありません。ライブ配信で投げ銭をしてしまったり、アバターを使うアプリで衣装を買い込んでしまったりすることもあります。マンガアプリや動画サービスでも有料アイテムを大量に買ってしまうかもしれません。

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