森元首相を参考人聴取、元理事との関係確認か 五輪汚職 東京地検特捜部

2017年12月、理事会終了後に記者会見する東京五輪組織委会長の森喜朗元首相=東京都港区
2017年12月、理事会終了後に記者会見する東京五輪組織委会長の森喜朗元首相=東京都港区

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、東京地検特捜部が、参考人として大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相(85)を任意で事情聴取していたことが、関係者への取材で分かった。特捜部は今後の立証に向け、会長を務めていた森氏への聴取は、組織委元理事の高橋治之(はるゆき)容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=との関係を確認するうえで不可欠だと判断したもようだ。

関係者によると、紳士服大手「AOKIホールディングス」前会長の青木拡憲(ひろのり)被告(83)=贈賄罪で起訴=や高橋容疑者が出席した会食に森氏も参加。やり取りの一部をAOKI側が録音しており、森氏の発言が含まれていたという。

また、森氏は出版大手「KADOKAWA」の角川歴彦(つぐひこ)会長(79)、別の出版大手幹部、高橋容疑者とも会食。KADOKAWAは平成31年4月に組織委とスポンサー契約を結んでいるが、会食はそれ以前に設定されたという。同社の元専務ら2人は高橋容疑者に計約7600万円の賄賂を渡したとして贈賄容疑で逮捕されている。

関係者によると、いずれの会食でも森氏はスポンサー契約を確約するような発言はしていないという。特捜部は、会食でのやりとりや森氏が組織委会長として当時、高橋容疑者とどのような関係にあったのかなどを確認したとみられる。

森氏の代理人弁護士は9日、取材に対し「刑事事件となっており、捜査に支障をきたすため、回答は控える」としている。

会員限定記事会員サービス詳細