「野良犬」「ごみ」「ウクライナも悪い」…ウクライナ人女性がパワハラで元勤務先を提訴

提訴のため奈良地裁へ向かうウクライナ人女性(中央)ら=9日、奈良市
提訴のため奈良地裁へ向かうウクライナ人女性(中央)ら=9日、奈良市

上司から繰り返しパワーハラスメントを受け、鬱状態になったとして奈良県内に住むウクライナ人女性(27)が9日、勤務先だったヘリ運航会社「アカギヘリコプター」(東京都)に550万円の損害賠償を求める訴訟を奈良地裁に起こした。

訴状によると、女性は平成30年8月から同社の奈良市内の営業所で契約社員として働き、資材調達業務に従事。令和2年1月ごろから、上司の男性課長からパワハラを受けるようになり「まるで野良犬や、気持ち悪い」「ごみに見えるこいつ」などと日常的に暴言を浴びせられ、3年5月に鬱状態と診断された。

また女性はロシアのウクライナ侵攻後、帰国後に国家反逆罪に問われる恐れがあるため、会社側の了承を得てロシアが関連する取引業務から外れていたが、課長は「仕事を選ぶ人間」とするメールを他の従業員や女性に一斉送信。営業所内で「ウクライナも悪い」などと発言した。

女性は今年7月末に雇用契約が満了。更新はされず不当な雇い止めにあったとしている。提訴後に会見した女性は、両親が今もウクライナに残り、弟は徴兵されているといい「明日家族がいなくなってもおかしくない状況。人間に言える言葉ではない」と話した。

アカギヘリコプターは「弁護士に対応を任せているのでコメントできない」としている。

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