熊本県は9日、八代海で7月以降に発生した赤潮による養殖漁業への被害額が約19億2千万円に上ったと発表した。トラフグなど約214万匹が死んでいるのを確認した。被害規模は平成12年の約40億円に次ぐ大きさとなった。
被害が確認された4市町の報告を県が集計した。アコヤガイなど貝類の影響は調査中で、被害総額はさらに増える見通し。主な被害を魚種別でみると、トラフグが約62万匹死に被害額は約6億6千万円、シマアジが約60万匹の約5億2千万円だった。
赤潮は既に縮小しており、県が出していた警報は8月31日に解除された。県は被害状況を把握し、養殖業者への支援を検討する。