児童虐待、最多20万7千件 3年度、心理的が6割

全国の児童相談所が令和3年度に児童虐待の相談を受けて対応した件数が最多の20万7659件(速報値)に上ったことが9日、厚生労働省のまとめで分かった。前年度比で2615件(1・3%)増加し平成2年度の統計開始から31年連続増。子供の前で家族に暴力を振るう「面前DV」などの心理的虐待が全体の6割を占めた。厚労省の担当者は「増加幅は鈍化したが、引き続き状況を注視する必要がある」と説明。新型コロナウイルス流行の影響については「増える要素も減る要素もあり、分析が難しい」としている。

虐待件数の内容別は心理的虐待が12万4722件(60・1%)で最多。次いで身体的虐待4万9238件(23・7%)、ネグレクト(育児放棄)3万1452件(15・1%)、性的虐待2247件(1・1%)の順だった。心理的虐待は前年度から3388件増加。身体的虐待は797件減った。虐待の相談経路は警察が10万3104件で全体のほぼ半数を占めた。

会員限定記事会員サービス詳細