北京春秋

党大会控えた首都の防疫対策

新型コロナ対策でPCR検査を受ける北京市民ら=1日、北京(共同)
新型コロナ対策でPCR検査を受ける北京市民ら=1日、北京(共同)

中国各地で新型コロナウイルスの感染がじわじわと広がっていることを受け、首都・北京でも防疫措置が強化されている。対策の柱は「感染者を北京に入れない」というものだ。北京市当局は今月3日の記者会見で、直近7日間に感染者が1人でも確認された地域に滞在歴があれば、北京に入ることを厳しく制限すると改めて強調した。

中国メディア関係者は「他都市と比べても北京の防疫措置は厳しい。党大会を控えているせいだろう」と指摘する。第20回中国共産党大会が来月16日から北京で開かれ、習近平国家主席が最高指導者として異例の3期目入りを目指している。わずかな問題も起こすまいと、当局が神経をとがらせているとみられる。

影響を受けているのは市民だ。夏休みで地方都市へ行き、そこで感染者が確認されたために北京に1週間以上戻れなかったという話を今年はしばしば耳にした。無事に帰宅できても自宅隔離を命じられた人も少なくなかった。

わが家は夏休みに北京から出ることを諦め、市郊外で過ごした。コロナ対策や忙しさのせいで、今年で4歳になる息子が生まれてから一家3人そろって旅行をするのは初めてだった。高速鉄道で30分程度の小旅行だったが、鉄道好きの息子が喜んでいたのが何よりの思い出となった。

(三塚聖平)

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