作家・佐藤優氏「今回の件を政治と宗教との問題ととらえると事柄の本質が見えなくなる。企業や労働組合なども違法行為や社会通念から著しく逸脱した行為をした場合は非難される。違法行為や社会通念から著しく逸脱した行為が頻発している団体との関係について、公人である政治家は慎重であるべきだ。これは政治倫理の問題だ。一方、『問題のある宗教団体』が恣意的に定められることには危惧を覚える。憲法における政教分離の原則は、国家が特定の宗教団体を優遇もしくは忌避しないことを定めたもので、宗教団体の政治活動は認められている。宗教団体が自らの価値観を政治に反映させるために積極的に活動することは民主主義の多元性、寛容性を維持する上でとても重要だ。旧統一教会はその信仰ではなく、霊感商法や高額献金による破産などの具体的行為を問題とすべきだ」
【旧統一教会自民調査】「反社会的集団との関係でみるべき」中北浩爾・一橋大教授
【旧統一教会自民調査】「解散命令検討すべき」評論家の潮匡人氏