米アップルが発表間近か 新型スマホ「iPhone 14(仮)」の注目ポイント4選

「iPad mini」(第6世代)のように一部機種は本体上部にタッチIDを搭載(出典:同社公式Webサイト)
「iPad mini」(第6世代)のように一部機種は本体上部にタッチIDを搭載(出典:同社公式Webサイト)

「Galaxy」シリーズを手掛ける韓国サムスン電子など競合他社は、ディスプレイ内に指紋センサーを搭載する機種を製品化している。アップルもディスプレイ内蔵の光学式指紋センサーの特許を米国内で申請しており、実用化が期待されているものの、現時点で有力な情報は出ていない。

「Galaxy S10」はディスプレイ内に指紋センサー搭載(出典:韓国サムスン電子公式Webサイト)
「Galaxy S10」はディスプレイ内に指紋センサー搭載(出典:韓国サムスン電子公式Webサイト)

前述のMing-Chi Kuo氏も「2024年までタッチIDは採用されない」と投稿しており、この予測が正しければ、iPhoneでのタッチID復活は最短でも25年以降の機種とみられる。

Touch ID搭載でセキュリティ低下?

公式サイトの記述からも、タッチID搭載の可能性が低いことを示す片鱗が見て取れる。公式WebサイトでアップルはFace IDについて「無作為に選ばれた他人がiPhoneまたはiPad Proを見て、Face IDで本体のロックを解除できてしまう確率は、マスクを着用していてもいなくても、容姿が1つだけ登録されている場合、100万分の1未満」と指摘している。

Face IDに関するセキュリティの記述(出典:同社公式Webサイト)
Face IDに関するセキュリティの記述(出典:同社公式Webサイト)

一方タッチIDについては「指紋には一つとして同じものはないため、別々の指紋が、たとえそのごく一部同士であっても酷似していて、Touch IDに同一指紋として登録されることはまれ」とした上で「こうしたことが起きる確率は、登録される指紋1つにつき、わずか5万分の1」と紹介している。

Touch IDに関するセキュリティの記述(出典:同社公式Webサイト)
Touch IDに関するセキュリティの記述(出典:同社公式Webサイト)

つまり、タッチIDを搭載することで、端末のセキュリティレベルが低下する可能性を示唆しているのだ。開発側の視点からみても、廉価モデルのiPhone SEを除く次世代iPhoneに、タッチIDが搭載される可能性は低いとみるのが現実的だろう。

最新チップ搭載は「Pro」だけ?

アップルはこれまでiPhoneシリーズについて、「Pro」「Pro Max」などのように価格帯の異なる機種を複数台同時発表し、ユーザー側に選択肢を提供してきた。他方、搭載チップは共通で、上位機種との違いはカメラ性能など一部に限定されており、差別化が分かりにくいのが実情だった。

しかし、次期発表会で披露されるであろう新機種では、最新チップ搭載は上位機種の「Pro」シリーズのみとなり、通常版のiPhoneには現行機種のチップが流用されるのではないかとの説が浮上している。

Ming-Chi Kuo氏が、最新チップとみられる「A16」は「Pro」シリーズのみに搭載されると予測しているためだ。

17年の「iPhone 8」「iPhone X」の発表以来、アップルはiPhoneの最新機種に、最新チップを搭載するというのを通例としていた。半導体不足に対する対応の一環とみられるが、この予測が事実であれば、アップルはこれまでのチップ戦略を大きく転換させるということになり、大きな注目を集めそうだ。

チップのイメージ(提供:ゲッティイメージズ)
チップのイメージ(提供:ゲッティイメージズ)

値上げ後初の発表会 日本での販売価格は?

日本限定の話になるが、新機種の販売価格も注目点となる。同社は7月、iPhoneやiPadなどの主力製品を一斉に値上げしており、それ以来、初めての発表会となるためだ。

コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻による物流コストの上昇や、対ドル為替の動向を踏まえた対応とみられるが、7月の発表以降、現行機の「iPhone 13」シリーズは2万円前後の値上げとなり、このうち上位機種「iPhone 13 Pro」シリーズでは最大4万円の値上げ(1TBモデルの場合)となった。

スマホに限らず、日本国内では企業の値上げ発表が続いており、新機種でも過去の機種のよりも高めの価格設定になるとみられる。Ming-Chi Kuo氏もドル建てベースで15%程度の値上げを予測している。

こうした見方に対し、台湾の調査会社TrendForceは世界的にスマホ市場が停滞しているなどとして、値下げ説を提唱している。価格設定は販売台数にも大きな影響を及ぼすため、市場関係者から注目を集めそうだ。

故スティーブ・ジョブズ氏が「電話を再発明する」とセンセーショナルな言葉とともに発表した初代iPhone。その誕生から、6月で15周年を迎えた。今や現代人の生活に欠かせないスマホという新たな市場を開拓し、世界をリードしてきたアップルは、最新機種でどのような価値をユーザーに提供するだろうか。

初代iPhone(出典:同社公式Webサイト)
初代iPhone(出典:同社公式Webサイト)

(ITmedia ビジネスオンライン)

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