美術室のエアコン未設置は違法、夏は40度超え…大阪の教諭が提訴

エアコンがない美術室の夏場の環境が過酷だったと訴える原告の美術教諭(左)=5日、大阪市
エアコンがない美術室の夏場の環境が過酷だったと訴える原告の美術教諭(左)=5日、大阪市

夏場の室内温度が40度を超えることもある美術室にエアコンを長年設置しなかったのは、教職員や生徒への安全配慮義務に違反しているなどとして、大阪府高槻市立中学校の美術教諭(60)が5日、大阪府と高槻市に約330万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。

訴状などによると、高槻市内の市立中学校では平成2年ごろから、教室や職員室、音楽室などに順次エアコンが設置される一方、美術室の夏場の室内温度は40度を超えることもあったが設置の対象外とされ、過酷な環境での授業や部活動を余儀なくされた。昨年6月には部活動中の生徒2人が暑さで体調不良を訴えた。

また、校長からエアコン設置を求める活動を止めるよう指示されたり、市教委から聞き取りを求められたりしたことで精神的苦痛を受け、適応障害を発症したとも訴えている。

大阪市内で記者会見した教諭は「子供たちのためにも一刻も早くエアコンを設置してほしい」と求めた。

高槻市教委は「美術室のエアコンは令和5年度中に全校に設置予定。今後の対応については、訴状を確認していないのでコメントを差し控えたい」とした。

会員限定記事会員サービス詳細