「夢の世界にいるよう」大西、ツアー初Vに感慨 フジサンケイクラシック

プレーオフを制しツアー初優勝を決めた大西魁斗=4日午後、山梨県富士河口湖町(中島信生撮影)
プレーオフを制しツアー初優勝を決めた大西魁斗=4日午後、山梨県富士河口湖町(中島信生撮影)

今年で第50回を迎えた男子ゴルフのフジサンケイ・クラシックは最終日の4日、ツアー2年目の23歳、大西魁斗が逆転でツアー初優勝を飾った。

18番(パー4)で行われたプレーオフ。1ホール目で2メートルのバーディーパットを沈め、ツアー初勝利を手にした大西は「カモン!」の叫び声とともに派手なガッツポーズを繰り出し、そのまま涙ぐんだ。「まだ夢の世界にいるよう。優勝できてよかった」。プロ2年目でつかんだタイトルに感慨深げだった。

3位から出た最終日、2度の3連続バーディーでスコアを伸ばし、1つ後の最終組でプレーする2019年大会覇者の朴に並んだ。2打目をバンカーに入れた18番でボギー。優勝には届かないとみてクラブハウスに引き上げたが、コースに戻る途中、ギャラリーから「頑張って」の声に、同じく18番をボギーとした朴とのプレーオフを知った。

「失うものはない。とにかく後悔のないプレーオフにしよう」。今度は1、2打目とも完璧なショットでグリーンをとらえ、パーにとどまった朴を退けた。

父は英語講師としてテレビ番組にも出演する大西泰斗氏。祖父の影響で5歳でゴルフを始めると、優れた練習環境を求めて9歳で渡米し、テニスの錦織圭らも通ったIMGアカデミーや名門の南カリフォルニア大で腕を磨いた。

今季は好調なパットを武器にツアーで2度の2位と飛躍のシーズンを送るが、ドライバーにもひそかな自負ががる。「何があっても攻めることを心がけた」と富士桜の厳しいラフにもひるまず、大きなクラブを力強く振り抜いた。

欧州や米下部ツアーの予選出場も視野に入れる23歳。「まずは2勝目を目指して頑張りたい」と気持ちを新たにした。(奥村信哉)

23歳大西、ツアー初優勝 プレーオフ制す フジサンケイクラシック

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