PCに貼られた「ENERGY STAR」の青いシールには、どんな意味があるのか

このシールは本質的には、同じような製品よりエネルギー使用量が少ないことを示すものだ。効率は最も重要な点だが、品質は犠牲になっていないとキャプランは主張する。「求めている機能や性能はきちんと付いてきます」

エネルギースタープログラムには、企業に向けた商業的な取り組みが多数あるが、この記事では消費者に関する側面を取り上げていくことにする。

製品の質が「最高」であることを認証

ということで、シールの話に戻ろう。米国で家電製品を買いに行くと、特定の製品に大きな黄色のラベルが付いているのを目にすることもある。これは「EnergyGuide」と呼ばれ、EPAではなく米連邦取引委員会(FTC)が運営する制度のラベルだ。

エネルギースターのシールは、クラス最高レベルの製品であることを表す。これに対してEnergyGuideのラベルでは、その製品が1年間に消費するエネルギーのおおよその量がひと目でわかるようになっている。

製品の質が「最高」であることを認証するエネルギースターの対象製品は、米国では広範囲にわたる[編註:日本では対象がコンピューター関連機器などに絞られている]。冷蔵庫と洗濯機が大量のエネルギーを消費していることは明白だが、最近になって家庭に加わった製品を見落としているかもしれない。

「空気清浄機は一日の大半で稼働し続けるうえ、冷蔵庫と同じくらいエネルギーを消費する場合があります。サイズが小さいものもあるので、これが大量のエネルギーを消費するとは夢にも思わないでしょう」と、キャプランは語る。米国のエネルギースターのウェブサイトには、エネルギー効率の高い空気清浄機を選ぶための手引きが掲載されているので、きっと役に立つことだろう。

またエネルギースターには、家庭用品のなかで最も優れた製品を選抜する「ENERGY STAR Most Efficient」と呼ばれるランキング制度がある。そしてさらなる市場の革新を促すために、「ENERGY STAR Emerging Technology Award」という賞も用意されている。

「効率面で大きな飛躍をもたらしている新製品に注目が集まるよう努力しています」と、キャプラン言う。「例えば、米国ではIH調理器をもっている人はほとんどいません。欧州では広く普及していますが、米国にとって新しいこの技術をわたしたちは取り上げたいと思っています」

地球と財布に優しい製品選びのラベル

EPAが持続可能性を奨励したいと考えていることは周知の事実だ。キャプランは、エネルギースタープログラムを利用して家庭ごとのエネルギー使用料も同時に下げることに注力している。「エネルギースターの基準を設定する際に、消費者がエネルギースター製品から得られる節約を十分に考慮しています」

その一例としてキャプランは、従来型のヒーター(電気抵抗)で加熱する電気温水器を、高品質のヒートポンプ給湯機に交換することで、消費者が年間約300ドル(約40,000円)を節約できることを挙げる。

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