【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は1日、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が中国新疆ウイグル自治区の人権侵害について報告書を発表したことを歓迎した。そのうえで、中国の人権状況を注意深く監視し、報告すべきだという立場を示した。
ボレル氏は声明で、報告書が「人道に対する罪」が行われている可能性に触れたことを強調。自治区の人権状況について「中国政府のほか、特に人権に関する国連機関、国際社会が緊急に注意を払う必要がある」と指摘した。
フランス外務省も1日に声明を出し、中国が報告書の勧告に沿って、自治区の人権状況を改善するよう求めた。