円急落、一時1ドル=140円台 約24年ぶり水準に 米国の利上げ加速観測で

一時1ドル=140円台を付けた円相場を示すモニター。1998年8月以来、24年ぶりの円安ドル高水準を更新した=1日夜、東京・東新橋
一時1ドル=140円台を付けた円相場を示すモニター。1998年8月以来、24年ぶりの円安ドル高水準を更新した=1日夜、東京・東新橋

1日の外国為替市場で円相場が急落し、一時1ドル=140円台に突入した。1998年8月以来、約24年ぶりの安値水準。米連邦準備制度理事会(FRB)が今月20、21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利上げを継続するとの見方が広がり、日米金利差の拡大を意識した投資家が円を売ってより高い利回りを見込めるドルを買う動きを強め、円安ドル高が進んだ。

パウエル議長や米クリーブランド連銀のメスター総裁らFRB高官から金融引き締めに積極的な「タカ派」の発言が相次いでおり、多くの市場関係者は「FRBは景気よりもインフレ退治を優先している」と受け止めている。次回FOMCでは、通常の3倍速となる0・75%の利上げに3回連続で踏み切るとの観測が広がってきた。

一方、日本銀行は大規模な金融緩和を当面続ける方針だ。日米の金融政策の方向性の違いが円売りドル買いの材料となっている。対ドル円相場は昨年末の水準から25円程度下落した。

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは「FRBの利上げ加速は市場に織り込み済みで、賞味期限は長くはない」と指摘する。

ただ、次回FOMCを前に、米国では複数の重要な経済指標の公表が控える。2日の雇用統計や13日の消費者物価指数が市場予想を上回る結果になれば、金融政策が材料視され、さらに円安が加速する可能性もある。

会員限定記事会員サービス詳細