「カップヌードル」もハイブリッドに 日清食品「スーパー合体」で味の化学反応

「カップヌードル スーパー合体シリーズ」の「カップヌードル&シーフードヌードル」(日清食品提供)
「カップヌードル スーパー合体シリーズ」の「カップヌードル&シーフードヌードル」(日清食品提供)

日清食品は、半世紀以上の歴史があるインスタントラーメンの人気ブランド「カップヌードル」のハイブリッド型商品のラインアップを強化する。さまざまな種類のヌードルの中から、2種類の味を組み合わせた「スーパー合体」シリーズ第2弾を9月12日に発売。味の化学反応を起こして、新たな需要の開拓を図る。

45通りのパターンから厳選

スーパー合体は昨年9月、カップヌードル発売50周年記念商品として、第1弾が登場。

「カップヌードル スーパー合体シリーズ」の「チリトマト&トムヤムクン」(日清食品提供)
「カップヌードル スーパー合体シリーズ」の「チリトマト&トムヤムクン」(日清食品提供)

「カップヌードルは混ぜるとウマイ」を売り文句に、定番のしょうゆ、カレーなど「八福神」と呼ばれる味8種類、全28通りの組み合わせの中から選んだ4商品が発売され、好評を博した。

「カップヌードル スーパー合体シリーズ 」の「欧風チーズカレー&味噌」(日清食品提供)
「カップヌードル スーパー合体シリーズ 」の「欧風チーズカレー&味噌」(日清食品提供)

第2弾となる今回は、「カップヌードル&シーフードヌードル」▽「チリトマト&トムヤムクン」▽「欧風チーズカレー&味噌」▽「辛麺&にんにく豚骨」ーの4商品(いずれも税別214円)を発売。ベースとなる味を10種類に増やし、全45通りのパターンから厳選した。

「カップヌードル スーパー合体シリーズ」の「辛麺&にんにく豚骨」(日清食品提供)
「カップヌードル スーパー合体シリーズ」の「辛麺&にんにく豚骨」(日清食品提供)

商品開発では、最もおいしくなるスープの割合と具材の組み合わせを検証。「カップヌードル&シーフードヌードル」では、「謎肉」と呼ばれる味付き豚ミンチ、エビ、カニ風味かまぼこ、スクランブルエッグ、ネギを具材に選んだ。各商品でスープの味わいを引き立たせる、つるみのあるしなやかな麺を使っている。

「1+1」が「5」や「10」にも

日清食品は、世界各国で親しまれている料理を素材やレシピにこだわって再現した「世界のカップヌードル」シリーズも展開。女性消費者を中心に支持を獲得している。

「カップヌードル 濃厚クリーミークラムチャウダー」(日清食品提供)
「カップヌードル 濃厚クリーミークラムチャウダー」(日清食品提供)

9月5日には、米国の古都・ボストンの名物料理「クラムチャウダー」をカップヌードル流にアレンジした「カップヌードル 濃厚クリーミークラムチャウダー」(税別214円)を発売する。

こうした「再現型」の商品に対し、スーパー合体は、もともと持つ豊富なカップヌードルのレパートリーを活用し、新たな味を追求するのが特徴だ。

組み合わせが成功すれば、「1+1」が「2」にではなく、「5」や「10」になる効果も期待できる。しかし、「混ぜると危険」なケースもある。失敗すれば、効果はゼロやマイナスになってしまう。

歓迎されるハイブリッド

異なるものを組み合わせ、両者の強みを生かす商品は食品業界以外にもある。代表例は、エンジンとモーターを併用するハイブリッド車(HV)だ。

脱炭素に向けて電気自動車(EV)へのシフトが世界的に進むなか、EVの普及が遅れる日本国内ではHVが電動車の主流を占める。

日産自動車が刷新した独自のHV技術「e-POWER(イーパワー)」を搭載した小型車「ノート」「ノート オーラ」は高く評価され、今年上半期(1~6月)に累計5万6942台を販売。国内登録車の電動車で首位の座に輝いた。

新型コロナウイルス禍で企業や教育現場では、直接対面するリアル型とオンライン型を組み合わせるハイブリッド方式のイベントや授業を導入する動きが広がっている。

ハイブリッドが歓迎される時代の潮流に、スーパー合体はマッチできるか。味の化学反応の成否が試される。(宇野貴文)


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