大谷とMVP争うジャッジも50号ソロ

エンゼルス戦の8回、50号本塁打を放つヤンキースのジャッジ=アナハイム(ゲッティ=共同)
エンゼルス戦の8回、50号本塁打を放つヤンキースのジャッジ=アナハイム(ゲッティ=共同)

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は29日、アナハイムでのヤンキース戦に「3番・指名打者」で先発出場し、4打数2安打2打点、1三振で打率は2割6分7厘。

2-2で迎えた五回2死一塁の第3打席、この日苦しんでいた相手先発モンタナのスプリットをうまくすくい上げ右中間スタンドへ2試合連続の勝ち越し29号2ランを放った。ア・リーグでMVPを激しく争うアーロン・ジャッジの頭上を打球が越えていった。ベンチでは水掛けの攻撃をかわして笑顔だった。

相手先発は右腕モンタナ。一回1死一塁での第1打席はフルカウントからスプリットを引っかけて遊ゴロ併殺打。1-1の三回1死一塁での第2打席は途中暴投で1死二塁になったが、スプリットに空振り三振。八回先頭の第4打席は3番手左腕リットキーから一塁内野安打。

ヤンキースの主砲ジャッジも負けてはいない。2度の申告敬遠の後、2-4での八回1死走者なしの第4打席、2番手右腕テペラのカーブを完璧にとらえて中越えの50号ソロ。自身5年ぶりの50本到達となった。

MVP候補同士の〝直接対決〟3連戦にスタジアムの内外も盛り上がった。神様ベーブ・ルース以来104年ぶりに「2桁勝利、2桁本塁打」をマークした大谷は、史上初の投手で規定投球回数、打撃で規定打席を達成する可能性がある。一方のジャッジはダントツの50本塁打、打点でも110で地区首位を走るヤンキースを牽引、どこまで本塁打数を伸ばすか注目されている。各メディアや専門家も「オオタニだ」「ジャッジだ」と騒がしくなるばかりだ。MLBの公式ホームページも「大谷がMVPを2年連続獲得するにはどんな場合が考えられるか」と特集している。MVP争いは最終盤まで目が離せない。

試合はエンゼルスが4-3で勝ち、4連勝。

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