【北京=三塚聖平】中国共産党は30日、政治局会議を開き、第20回党大会を10月16日から北京で開くことを決めた。中国国営新華社通信が伝えた。党大会は5年に1度開かれる中国の最重要会議。今回は習近平・党総書記(国家主席)が、最高指導者として異例の3期目入りを実現し、2027年まで続く次期最高指導部についてどのような布陣を敷くかが焦点となる。
人事では、習氏が、最高指導部を形成する政治局常務委員(現在7人)をどこまで側近で固めることができるかが注目される。党序列2位の李克強首相は来年3月に2期10年の任期を終えて首相を退任するが、最高指導部に残る可能性が指摘されている。
党大会は、中国共産党の最高決定機関と位置付けられている。1週間程度開かれ、党指導層となる中央委員と中央委員候補を選出する。党大会の終了直後に中央委員会第1回総会(1中総会)を開いて、新指導部の顔ぶれが正式に決まることになる。
新華社によると、党大会に先立つ10月9日から、第19期中央委員会第7回総会(7中総会)を開くことも決めた。7中総会は、党大会の準備が主要任務と位置付けられている。