海上保安庁は29日、長崎県男女群島北西約110キロの東シナ海で、海洋調査をしていた海保の測量船「平洋」に対し、韓国海洋警察庁が中止要求をしてきたと発表した。外務省が、日本の排他的経済水域(EEZ)内での調査だとして韓国側に抗議した。
韓国は令和2年8月と3年1月にも、東シナ海の日本のEEZで海洋調査をしていた海保の測量船に対し中止要求をして、いずれも日本側が抗議した。
海保によると、29日午後3時過ぎ、韓国海洋警察庁を名乗り「調査をやめ、退去せよ」と平洋に無線連絡があった。平洋は正当な調査だと応答。その後も29日深夜にかけて断続的に要求が繰り返された。
平洋は8月18日から周辺で調査を始め、9月30日まで予定している。