中国政府は30日の記者会見で、長江流域を中心とした7月以降の記録的熱波や干ばつの被災者が3785万人に達したと明らかにした。経済損失は315億元(約6300億円)に上った。今後、熱波の勢いは和らぐとの見方も示した。
災害対応部門の高官が北京で会見した。長江流域の7月以降の平均降水量は平年の半分程度で、川の水量も場所によっては2割まで落ちたと説明した。各地で最高気温が40度を超え、記録を更新。農業用水や飲料水の確保が困難になる地域が相次いだ。
水力発電量が低下し、四川省では計画停電のため多くの工場が一時停止した。
高官は31日ごろから熱波は収束し始めると説明した。一部では雨が降り始めており、突然の増水への警戒も必要だという。(共同)