ヤフーは30日、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」で、絶滅危惧種などに指定されている生き物を個人が出品することを禁止すると明らかにした。生物の多様性を保護する狙いで、希少なメダカなど新たに4千種以上が対象となる。9月29日から実施する。
ヤフオクではこれまで、法令で対面での説明が義務付けられている哺乳類や鳥類の出品は禁止していたが、魚類や昆虫類、植物の出品は認めていた。9月29日からは種の保存法などで取引が禁止されている生物に加え、環境省のレッドリストに掲載されている絶滅危惧種と準絶滅危惧種に該当する生物を出品できないようにする。
ヤフーの広報担当者は「動物の愛好家には自由に取引をしたいという需要がある一方で、生物の多様性を守るという観点も重要だ。社内で検討した結果、法令の規制を上回る踏み込んだ対応を決めた」と説明している。