緑内障早期発見ゲームアプリ開発 東北大と仙台放送

緑内障の早期発見を目的に開発されたゲームアプリ「METEOR BLASTER」のプレイ画面((C) 仙台放送)
緑内障の早期発見を目的に開発されたゲームアプリ「METEOR BLASTER」のプレイ画面((C) 仙台放送)

仙台放送と東北大大学院医学系研究科は、視野が狭くなり、失明に至ることもある「緑内障」の早期発見を目的としたアプリを共同開発した。スマートフォンを使い、ゲーム感覚で視野の状態が確認できるアプリで、開発側は「目の健康に関心を持つきっかけにしてほしい」としている。

共同開発されたアプリ「METEOR BLASTER(メテオ・ブラスター)」は、宇宙空間を舞台としたシューティング系ゲーム。画面中央に出てくる隕石(いんせき)をレーザー砲で破壊しながら、画面の各所に登場する白い光体をとらえるといった簡単な操作を片方の目ごとに行う。約5分間ゲームに取り組むだけで利用者の視野を簡易判定できる。アプリは今年7月に日本で特許を取得した。

アプリの開発に携わった東北大大学院医学系研究科の中沢徹教授によると、日本人の中途失明の原因の第1位は緑内障で、40歳以上の20人に1人が罹患(りかん)しているとされる。中沢教授は「緑内障は気づきにくい病気。日本では約465万人の患者がいると推定されているが、約9割は病院にかかっていない」と指摘する。

緑内障には病状の進行を抑制する治療が施されるが、「早い段階で緑内障を見つけると、治療効果が出やすく、失明に至らない場合が多くなる。日常生活に支障がでるようになってから見つかると、手遅れとなることがよくある」と中沢教授は早期発見の重要性を強調。「アプリを使い、緑内障の気付きの第一歩にしてほしい」と語る。

仙台放送ニュービジネス事業部の担当者は「ゲームをすると目が悪くなるといわれるが、発想を逆転させ、目の健康のためのゲームの開発に取り組んだ」と話す。今後は「(コンピューターゲームの腕前を競う)eスポーツによる目の健康促進」という観点から機能拡張を図り、社会での活用を目指すとしている。

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