生徒の自殺、「危機介入」重点に防げ 群馬県教委が初のマニュアル作成

群馬県教育委員会は、生徒たちの自殺を防ぐためのマニュアルを作成した。自殺企図などの危険にスピーディーに対処する「危機介入」に重点を置いた内容で、県教委による作成は初めて。学校現場で活用してもらい、尊い命を守る取り組みを強める。

県教委は自殺防止には未然防止、危機介入、事後対応の3段階があると規定。中でも「危機介入」に焦点を絞り、生徒の希死念慮(漠然と死を願う状態)や自殺企図への対応、自殺未遂直後の処置や心のケアなどをマニュアル化した。冊子はA4判で30ページ。

具体的には、「不安やイライラが増している」「ひきこもりがちになる」など普段と違った行動例を挙げ、教職員ら周囲が自殺のサインを早期に発見することが不可欠だとした。

その上で、自殺の危険が高まっている生徒の安全確保を最優先し、全教職員で情報共有を進める。生徒へのアプローチとともに保護者との意思疎通を密にするよう求めた。

支援が必要な生徒(ケース)については、定期的なケース会議を開催。外部の専門的な知見も取り入れながら継続的な支援を進めるべきだとしている。

自殺未遂事案が発生したとの想定で、現場での実践的な対応例も特別編としてまとめられている。

県教委は県立高校など計89校に配布した。校内研修を実施するなどして周知を進める。また、市町村教委にも送付し指導の参考としてもらう。

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