立憲民主党の新執行部が始動した。これまでの党内融和型から一転し、旧民主党政権時代に重要ポストを務めたベテランで固めた布陣だ。泉健太代表は「新味に欠けることを上回る経験」を重視したと説明するが、共産党との共闘という「いつか来た道」への回帰を予感させる人事でもあり、支持団体からはため息が漏れる。
岡田克也元外相(69)が幹事長に就くのは、旧民主党時代から数えて4回目となる。人事が了承された26日の両院議員総会では、自ら「ちょっと食傷気味だ」と述べて笑いを誘った。
このほか、政調会長に長妻昭元厚生労働相(62)、国対委員長には経験者の安住淳元財務相(60)が再登板した。選対委員長には大串博志元首相補佐官(56)が就いた。幹事長だった西村智奈美氏(55)は代表代行にスライドし、留任の逢坂誠二代表代行(63)と2人態勢とした。