北朝鮮で新型コロナ感染か 「発熱患者4人」北部の両江道で

新型コロナ対策で百貨店内の消毒作業に臨む従業員=平壌(朝鮮通信=共同)
新型コロナ対策で百貨店内の消毒作業に臨む従業員=平壌(朝鮮通信=共同)

北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、北部の両江道で、23日に新型コロナウイルスの感染が疑われる発熱患者が4人確認されたと報じた。同国の「国家非常防疫司令部」が明らかにしたとしている。当局は地域を封鎖し、発熱患者のPCR検査などを行っているという。

北朝鮮当局は、7月29日以降新型コロナ感染者は一人もいなくなったと説明してきた。今月10日に「全国非常防疫総括会議」を開いて金正恩朝鮮労働党総書記が新型コロナに「勝利した」と宣言し、防疫措置の緩和を発表していた。

しかしその後もウイルスの流入を警戒し、国境を越える人の動きは止めている。

当局は、4月末からの感染拡大は、韓国の脱北者が風船で散布したビラに付いて流入したウイルスが原因になったと主張して韓国を非難してきた。

今回発熱患者が出た両江道は韓国との軍事境界線からは離れ、中国と国境を接している。(共同)

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