チュニジアで交流強化 アフリカ開発協会が取り組み発表へ

日本とアフリカ諸国の経済交流強化を推進するアフリカ開発協会は26日、アフリカ開発会議(TICAD)が開催されるチュニジアで、医療・保健分野での人材育成や、新型コロナウイルスの抗原・抗体検査キットの現地製造・販売などについて発表する。

同協会の仲介、支援のもとで日本、チュニジア間で取り組みが進んだ。

人材育成では医療機器の保守点検などを担う技術者を育成するコースが現地の大学付属の高等学院で昨年開講し、日本の臨床工学国際推進財団が協力する。

また、アフリカで深刻なリウマチ性心疾患の治療に有効なバルーンカテーテル「イノウエ・バルーン」の正しい使い方の普及に向け、発明した井上寛治医師がアフリカ諸国の医師に手技研修。東亜大学は現地の大学と連携してチュニジア産原材料を使ったせっけんの製造、販売を通じた人材育成や雇用創出を目指す。

検査キット製造・販売では、医療関連事業などを展開する「ジー・キューブ」(神戸市)が6月に現地の製薬会社と合弁会社設立で合意しており、製造技術を提供していく。

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