第104回全国高校野球選手権大会最終日は22日、決勝が行われ、宮城県代表の仙台育英は下関国際(山口)を8―1で下し、東北勢として初優勝を飾った。仙台育英の須江航(すえ・わたる)監督は優勝インタビューで、新型コロナウイルス禍に翻弄される高校生に向けエールを送った。
インタビューの詳報は以下の通り。
入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんですね。青春ってすごく密なので。
でも、そういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて、活動をしていてもどこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、でも本当に諦めないでやってくれた。
でも、それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、やっぱり全国の高校生のみんなが、本当によくやってくれた。例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、目標になるチームがあったから、どんな時でも諦めず、暗い中でも走っていけた。本当に全ての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。