ゲイツ氏、途上国の保健医療「改善の軌道に」 日本企業と支援で協調

保健医療支援に関するイベントで発言するビル・ゲイツ氏(右)=19日、東京都内(高久清史撮影)
保健医療支援に関するイベントで発言するビル・ゲイツ氏(右)=19日、東京都内(高久清史撮影)

米IT大手マイクロソフト創業者で、慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」共同議長のビル・ゲイツ氏は19日、東京都内で開かれた世界的な保健医療支援に関するイベントに出席し、途上国について「改善の軌道に乗せなければならない」と強調した。イベントでは同財団と日本の10社超の企業が協調して国際保健機関との連携強化や、日本の関連製品の先進性の発信などを推進する活動方針が発表された。

医薬品や検査装置の開発、現地での物資の輸送などに取り組む企業と同財団が今月27、28日にチュニジアで開かれるアフリカ開発会議(TICAD)を前に機運醸成を図るためにイベントを開催した。

ゲイツ氏は新型コロナウイルス禍で途上国の保健医療の状況が悪化しているとの認識を示した。その上で支援充実に向けて「ワクチンや治療薬だけでなく、ファイナンス、AI(人工知能)などが必要になってくる」とし、日本企業の取り組みに期待を寄せた。

イベントでは各企業が具体的な取り組みを説明した。富士フイルムの後藤禎一社長は結核撲滅に向けて携帯型のX線撮影装置を医療設備が不足する地域に届けていることを紹介し、「結核検診へのアクセスを拡大することができ、ほかの病気の診断にも使用できる」と強調した。

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