米国、サル痘の感染拡大続く ワクチン前倒し配布

サル痘ウイルス(米疾病対策センター提供・共同)
サル痘ウイルス(米疾病対策センター提供・共同)

米政府は18日、国内のサル痘の感染拡大が続いていることを受け、各地域へのワクチン配布スケジュールを前倒しすると発表した。来週以降、180万回分を新たに使えるようにする。治療薬も5万人分を追加する。

ワクチンは不足が懸念されており、食品医薬品局(FDA)は9日、用量が従来の5分の1で済む「皮内注射」という接種方式を採用。メーカーは「安全性のデータが限られる」などと難色を示したが、FDAは臨床試験の結果を慎重に検討したとして押し切った。政府は少量接種の普及と合わせ、メーカーの生産能力増強も支援する。

また男性同士の性交渉に関連した感染事例が多いため、性的少数者のパレードなどイベントが予定される地域にワクチンを重点配布する。

疾病対策センター(CDC)の17日時点のまとめでは、今年の患者確認は世界で約3万9千人、米国は国別で最多の約1万3500人。春に急増した英国やポルトガルでは感染拡大の勢いが収まってきている。(共同)

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