井崎脩五郎のおもしろ競馬学

白馬の高揚感よ、再び

札幌記念・調教、芝コースで併せ馬で追いきられるソダシ(右端)=函館競馬場
札幌記念・調教、芝コースで併せ馬で追いきられるソダシ(右端)=函館競馬場

白馬のソダシが、今週21日(日)の札幌記念に出走してくる。

去年の優勝馬。

はたして連覇はなるだろうか。

勝ってほしいなあと思うのは、ソダシが勝つと気持ちが盛り上がるから。「いいもの見たなあ」と、馬券がハズれたのに拍手なんかしている。あまりにも白いので、現実世界じゃないものを見ているような高揚感があるのだ。

それに今年は、同じ白馬のハヤヤッコも出走してくる。

ソダシとハヤヤッコは母親が違うが、祖母はシラユキヒメで同じ。そのシラユキヒメ(白馬)の血を両馬とも受け継いでいる。

もし札幌記念のゴールで、ソダシとハヤヤッコがトップを争っていたら、そのシーンはたちまち、ネットで世界中に流れるだろうなあ。白馬は、ただでさえ数が少ないのに、その白馬が、重賞レースで先頭を争っているなんて、世界中の競馬ファンが「なんだ、これは!」と目を丸くするに違いない。

見てみたいよねえ。

今回、ソダシについての問題点といえば、前走のヴィクトリアマイルが1600メートルで、札幌記念は2000メートルだから、距離がいっぺんに400メートルも延びることだろう。去年のソダシは、2400メートルのオークス(8着)のあとだったから、距離が400メートルも短くなっていたのだ。

札幌記念が現行の定量戦になった2006年以降、今回のソダシのように「前走が1600メートル以下だった馬」は、のべ14頭が出走して【2・2・1・9】(数字は左から1、2、3着、着外の数)という成績。

1、2着した馬がのべ4頭いるが、これらはいずれも前走で安田記念に出ていた馬。札幌記念へは、斤量1キロ減での出走だった。

そこへいくとソダシは、前走が55キロで、今回も55キロと斤量の軽減がない。

ただし、前走が2馬身差の圧勝だったし、コース適性は去年証明済みだから心配なしという楽観論もある。頑張ってくれ、ソダシ。(競馬コラムニスト)

会員限定記事会員サービス詳細