近江4強 多賀監督の誕生日に花添える

【近江―高松商】 7回を投げ終えた山田を迎える多賀監督(水島啓輔撮影)
【近江―高松商】 7回を投げ終えた山田を迎える多賀監督(水島啓輔撮影)

第104回全国高校野球選手権大会第12日の18日、滋賀代表の近江は高松商(香川)に7―6で競り勝ち、昨夏に続くベスト4進出を決め、多賀章仁監督の63歳の誕生日に大きな花を添えた。近江は4試合連続で先発したエースの山田が10三振を奪ったが、八回途中9安打6失点と苦しんだ。しかし、2番手の星野が好救援し、逃げ切った。準決勝は第13日(20日の予定)の第2試合で、今春の選抜大会覇者の大阪桐蔭を破った下関国際(山口)と対戦する。

ともに10安打の打ち合いは、近江がわずかに上回った。

近江は一回、四球で出た先頭の津田を二塁に置いて、山田が左前適時打で先制。二回にも四球で出た岡崎を三塁に置いて、津田が中犠飛を打ち、追加点を挙げた。

高松商の強打者・浅野の2点本塁打で同点に追いつかれた三回、二死満塁の好機に大橋が左前適時打を放って3点目、突き放した。

再び同点に追いつかれた五回、中前打で出た石浦を二塁に置いて、再び大橋が中前適時打を放ち、4点目を奪った。さらに、六回には四球と犠打で二塁に進んだ津田を山田が左前適時打で返し、5点目を入れた。

高松商は七回に3点を挙げて逆転したが、近江はその裏、津田の中前安打と敵失で同点とした後、中瀬の左前適時打で逆転、シーソーゲームに決着をつけた。

試合後、近江の多賀章仁監督は、「(63歳の誕生日だったが)生涯の記憶に残るゲームになって幸せ。彼らの成長ぶりを実感できたのが何よりうれしい」といい、時折涙ぐんだ。さらに、「1点差ゲームを想定していたが想定以上のゲームだった。ベスト8でこんな素晴らしいゲームができて、感謝です。ストレートが走っていた星野はたくましくなったし、成長した。浅野選手を申告敬遠で歩かせたのは私のミスだったが、よく取り返してくれた。終盤せめぎ合いを予想していたが、こんなすごいゲーム、想像を超えました」と選手をたたえた。

エースの山田陽翔(はると)主将は、「(高松商の)浅野選手には完敗でした。試合終了直後には浅野選手に『ナイスバッティング』と声をかけた。(八回から投げた)星野投手は完璧なピッチングだった」。また、2安打と活躍した石浦暖大(はるひろ)三塁手は、「取って取り返されての繰り返しだったが、最後1点を多く取れて、勝てたので良かった」と話していた。

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