冬季大会招致に懸念 五輪組織委元理事逮捕で札幌市

札幌オリンピックミュージアム前に設置されている五輪マーク。奥は大倉山ジャンプ台 =札幌市
札幌オリンピックミュージアム前に設置されている五輪マーク。奥は大倉山ジャンプ台 =札幌市

東京五輪・パラリンピック組織委員会元理事が受託収賄容疑で逮捕された事件は、2030年冬季大会招致に向けて機運醸成に取り組んできた札幌市に冷や水を浴びせた。「市民の間で反対の風が吹き始めている」と市幹部らは招致への悪影響を懸念する。

国際オリンピック委員会(IOC)は10月にも30年大会の候補地を絞る見通し。札幌市は7~9月を集中取り組み期間に設定し、東京大会の聖火リレートーチを持って記念撮影できるイベントなどを打ち出し、市民に招致への理解を図っている最中だった。

市スポーツ局は招致に影響が出ないよう、関係者一丸になって透明性の高い活動に取り組むとしているが、ある市幹部は失意を隠さない。「クリーンなイメージが根付かないと招致に理解を得るのは難しい。事件で積み上げてきた機運醸成の活動の成果が吹き飛んでしまう」

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