日本のファッションを牽引 デザイナー、森英恵さん死去、96歳

デザイナーの森英恵さん
デザイナーの森英恵さん

日本を代表するファッションデザイナーで文化勲章受章者、森英恵(もり・はなえ)さんが11日、老衰のため都内の自宅で死去した。96歳。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男、顕(あきら)氏。後日、お別れの会を開く予定。

島根県生まれ。東京女子大卒。結婚後に洋裁を学び昭和26年、東京・新宿に洋裁店「ひよしや」を開いた。「太陽の季節」「狂った果実」など数百本もの映画衣装を手掛けた。

40年に米ニューヨークで初のコレクションを発表し海外進出。後にトレードマークとなる、美しく羽ばたくチョウのモチーフで注目された。

52年には東洋人で初めてパリ・オートクチュール(高級注文服)組合に加入が認められた。平成14年に自社「ハナエ・モリ」が経営難から民事再生法の適用を申請したが、16年まで27年間、パリでショーを開きモード界の最高峰で勝負し続けた。西洋の伝統に和装文化を融合し、「東と西の出合い」を表現した服は、国際的に高く評価された。

皇后雅子さまのご成婚時にローブデコルテを手掛けたことでも知られる。またバルセロナ五輪の日本選手団ユニホームや日本航空客室乗務員の制服など、数多くの制服や舞台衣装をデザイン。日本のファッションを牽引(けんいん)し続けた。箱根彫刻の森美術館(神奈川県箱根町)館長も務めていた。

平成元年に文化功労者。8年に服飾デザイナー初の文化勲章、14年に仏レジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章。高松宮殿下記念世界文化賞を主催する公益財団法人日本美術協会の副会長を務めていた。

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