元職員、介護記録残さず 名古屋の特養暴行死

名古屋市緑区の特別養護老人ホーム「緑生苑」で入所者の女性が暴行され死亡した事件で、傷害致死容疑で逮捕された元職員、福島栄行容疑者(34)が、事件があったとされる日の介護記録を一部しか残していなかったことが18日、関係者への取材で分かった。女性の様子や自身の処置を詳細に記録すれば暴行が発覚すると考えた可能性があり、愛知県警が詳しい経緯を調べている。

福島容疑者は昨年3月、ショートステイ(短期入所)を利用していた角谷三枝子さん=当時(81)=を蹴るなどして死亡させた疑いで、今月17日に逮捕された。角谷さんは両脚を骨折し、一部に皮下出血もあった。

福島容疑者は、角谷さんが病院に搬送された直後のホームの聞き取りに「介護中に角谷さんの足に自分の足が当たることがあった」「角谷さんは1人で複数回トイレに行っていた」などと説明。その一方で、骨折や皮下出血の原因は分からないと主張した。介護記録にも詳しい記述がなかったため、ホームは「自力歩行中に転倒した可能性がある」と結論づけた。

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