ゲイツ氏「感染症議題に」 来年の広島サミットで

保健分野の課題を話し合うフォーラムで講演するビル・ゲイツ氏=18日午後、東京都千代田区
保健分野の課題を話し合うフォーラムで講演するビル・ゲイツ氏=18日午後、東京都千代田区

米IT大手マイクロソフト創業者で、慈善事業に取り組むビル・ゲイツ氏は18日、保健分野の課題を話し合う東京都内のフォーラムで講演し、来年5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)で感染症対策を議題に盛り込むよう日本政府に要請した。

新たな感染症の発生に備え、流行を早期に抑え込む国際的な即応チームの設置を提言した。ゲイツ氏は慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の共同議長を務めている。

新型コロナウイルス禍を踏まえ「ウイルスに国境はない」と指摘。「ある国や地域の成長が停滞すれば、近隣国におけるビジネスの機会や安定性も損なわれる」と述べ、経済界が感染症対策に積極的に関与するよう呼びかけた。

新型コロナの流行で、結核やマラリアの検査と治療が後回しとなり「多くの命が危険にさらされている」と訴えた。

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