閉会中審査が改造内閣の試金石 旧統一教会問題で攻防か

国会議事堂=東京都千代田区
国会議事堂=東京都千代田区

衆院厚生労働委員会は19日、新型コロナウイルス対策に関する閉会中審査を開き、再入閣した加藤勝信厚生労働相が答弁に立つ。第2次岸田文雄改造内閣の本格的な論戦デビューは秋の臨時国会となるが、その前に安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)などをめぐる閉会中審査も行われる見通しだ。野党は一連の審議を通じ、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題などを追及する構えもみせている。

先の臨時国会は、野党が国葬などに関する審議を求めたが与党は応じず、3日間で閉幕した。一方で与野党は国葬をめぐって閉会中審査を行うことで合意し、新型コロナ対策なども「必要に応じて」閉会中審査を開くことで折り合った。今後、衆参両院の内閣委員会などが審議の舞台となる見通しだ。

国葬に関する閉会中審査の開催時期は未定だが、一部野党はすでに政府へのヒアリングを行うなど追及する構えをみせている。自民党重鎮は「国葬の費用は高額になる可能性があり、全体像が明らかになったときは野党がさらに反発するのでないか」と懸念する。

旧統一教会の問題をめぐっても、野党は与党への対決姿勢を強めている。

首相は10日に内閣改造・自民役員人事に踏み切ったが、複数の新閣僚や党役員に旧統一教会との接点が発覚した。野党からは「(首相は)点検や厳正な見直しをすると言ったにもかかわらず、全くできていない」(立憲民主党の泉健太代表)などと批判が相次いでいる。

公明党の北側一雄副代表は18日、党本部で記者団に「非常に緊迫している課題がたくさんある。新型コロナや安全保障、物価高の問題についてしっかり議論をし、速やかに政策を実行していくことが求められている」と述べた。

岸田内閣は昨秋の発足以降、高い支持率を維持してきた。しかし、最近は国葬や旧統一教会の問題などが政権にダメージを与えている。秋の本格論戦を前につまずけば、支持率にも悪影響を与えかねない。首相には10日の人事刷新を反転攻勢のきっかけにする狙いもあっただけに、一連の閉会中審査は新たな布陣の試金石ともなる。(今仲信博)

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