サハリン2新会社が価格維持通知 各社は安堵と警戒

「サハリン2」から日本向けにLNGを積みこむタンカー=2009年9月、サハリン・プリゴロドノエ
「サハリン2」から日本向けにLNGを積みこむタンカー=2009年9月、サハリン・プリゴロドノエ

石油・天然ガス事業「サハリン2」を継承するロシアの新会社が、液化天然ガス(LNG)を供給している日本の電力会社などに、価格や調達量などについて従来と同じ条件を維持する契約を提示していることが18日、分かった。引き続き安定調達が可能となれば、電力需給逼迫やエネルギー価格のさらなる高騰は避けられそうだ。ただ、ロシア側が突然に契約変更を要求してくるリスクも残る。

複数の関係者によると、ロシアの新会社から、条件維持の通知が今月10日前後に届いたという。

サハリン2は日本のLNG輸入量の約9%を占める重要な調達拠点。東京電力と中部電力が出資する「JERA」や東京ガス、広島ガスなど8社が、比較的安価でのLNG調達が可能な長期契約を結んでいる。

サハリン2をめぐっては、旧運営会社に出資していた三菱商事と三井物産が、新会社にも引き続き出資し、権益を維持できるかも焦点となっている。

ある調達先の関係者は「調達に影響が出ない内容で安堵(あんど)した」と新会社との契約締結に向けた作業を進める方針。ただ、「欧州がそうされたように、後から一方的に契約変更を求められる可能性もある」と警戒する声もある。

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