高校ダンス部選手権

大阪勢席巻 個性はじけた久米田 全力の「春」帝塚山学院

息の合った演技をする関西大倉高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(松井英幸撮影)
息の合った演技をする関西大倉高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(松井英幸撮影)

東京ガーデンシアター(東京都江東区)で17日開かれた「第15回日本高校ダンス部選手権(スーパーカップダンススタジアム)」(産経新聞社、ストリートダンス協会など主催、エースコック特別協賛)の全国大会ビッグクラス。過去最多の305校がエントリーし、51校が全国大会に進出。ハイレベルなパフォーマンスを競い合った。関西勢が上位を独占。中でも大阪勢は久米田(岸和田市)が優勝、関西大倉(茨木市)が準優勝にいずれも初めて輝いたほか、帝塚山学院(大阪市)が3位、泉陽(堺市)が8位に入賞した。さらに、箕面(箕面市)がストリートダンス協会賞、汎愛(大阪市)は産経新聞社賞を受賞し、パワーを見せつけた。

久米田

「そーりゃあ」-。悲願の初優勝を果たした久米田(大阪)は、秋に地元・岸和田市で開催のパワーあふれる「だんじり」をステージに出現させた。2年連続準優勝の実力校だが、これまでのダンスとはまったく違う斬新な構成に仕上げ、頂点に挑んだ。同市出身のファッションデザイナー、コシノヒロコさんがデザインを手がけた法被(はっぴ)の衣装もステージに映えた。

ダンスリーダーで3年の西川陽向(ひなた)さん(17)は「もう最高!。めちゃうれしい」。花形の大工方(だいくがた)を演じきった3年の徳田真実(まみ)さん(18)は「本場のだんじりスタッフから教わった踊りの成果を存分に出せた」と喜んだ。

関西大倉


準優勝の関西大倉(大阪)は、肌色の全身タイツという衣装で登場。自らをはぎとり、感情のまま本能的に生きる人間を演出したといい、個性的なフリースタイルのダンスを披露した。

部長で2年の宇田川春花(はるか)さん(16)は「会場を独創的な世界観に染めることができた」と話し、副部長で2年の芳賀友希(ゆうき)さん(17)は「ダンスを通して欲望など人間のあるべき姿を観客に伝えられた」と満足げに話した。

帝塚山学院

平和を願う演技をした帝塚山学院=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)
平和を願う演技をした帝塚山学院=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)

帝塚山学院は、「春よ、こい」をテーマに優しいピアノの音色が流れる中、パンツドレス姿の40人が世界の平和を願う演技を披露。キャプテンで3年の八尾(やお)萌花(もえか)さん(17)は全国の舞台でもウクライナ情勢などを踏まえた「私たちの反戦への気持ちを伝えられた。400点のでき」と自己評価。副キャプテンで3年の藤田さくらさん(17)も「全力で踊れた」と満足げに話した。

泉陽

ジャズダンスを繰り広げた泉陽高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)
ジャズダンスを繰り広げた泉陽高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)

泉陽は、33人が白と緑のドレス姿で映画「竜とそばかすの姫」の曲にのせ、夢に向かって目覚めるテーマでジャズダンスを展開。部長で2年の大畑(おおはた)心優(こころ)さん(16)は「自分たちの思いを表現した」と説明。全国の舞台でこれまで「大きな結果をあまり残せていなかったので、あきらめずに頑張れたのが良かった。うれしい」と喜んだ。

箕面

3年生でチームを組んだ箕面高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)
3年生でチームを組んだ箕面高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)

箕面は、大学受験などを控える3年生だけのチームで初挑戦。男女37人がロックダンスの技術などを繰り広げた。部長で3年の岸田雪音(ゆきね)さん(17)は、全国大会に強い意気込みをみせていただけに「(演技が)終わった後、みんなの顔がめっちゃ晴れ晴れしていて(3年生の)最後にふさわしいステージになった」と振り返った。

汎愛

ホワイトタイガーをテーマにした汎愛高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)
ホワイトタイガーをテーマにした汎愛高校=17日午後、東京都江東区の東京ガーデンシアター(永田直也撮影)

汎愛は「ホワイトタイガー」をテーマに、新型コロナウイルス禍で感じた孤独感と仲間の大切さを重ねた思いをダンスで表現。ジャングルをイメージした緑と白虎を思わせる立て縞(じま)の衣装姿の33人が強く美しく舞った。ダンスリーダーで3年の荒砂志帆(あらすなしほ)さん(18)は「全力を出し切ってとてもすがすがしい気持ち」と笑顔だった。

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