英物価、10・1%上昇 7月、40年ぶり高水準

イングランド銀行の建物=4日、ロンドン(AP)
イングランド銀行の建物=4日、ロンドン(AP)

英統計局が17日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で10・1%上がった。ロシアによるウクライナ侵攻の影響でエネルギーのほか食品など幅広い物品やサービスが値上がりし、1982年以来、約40年ぶりの高水準となった。上昇率は6月(9・4%)から拡大した。

10月からは電気・ガス料金が大幅に引き上げられる見通しで、さらなる物価上昇が確実視される。英中央銀行イングランド銀行(BOE)は2022年10~12月期にインフレ率が13%を超え、景気後退局面入りすると予測する。

BOEはインフレ抑制のため、8月の金融政策委員会で27年半ぶりとなる0・5%の大幅利上げを決めた。その一方で22年4~6月期は5四半期ぶりのマイナス成長に陥るなど、物価高と景気停滞が同時に起こる「スタグフレーション」の懸念が高まっている。

(共同)

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