富山でイタイイタイ病、7年ぶり患者認定

富山県は、富山市の女性(91)をイタイイタイ病の患者と認定したと17日明らかにした。新たな患者認定は平成27年以来、7年ぶりで、認定患者は計201人、うち生存者は2人となった。

女性は1月に申請。医師らでつくる県の審査会が7月に「認定相当」と判断し、8月8日に県知事による手続きが完了した。

認定は公害健康被害補償法に基づく。カドミウムへの暴露歴や骨軟化症の症状などの基準が定められ、血液や尿、エックス線の検査、骨を削る骨生検の結果などを審査する。

県によると、女性は骨生検の必要がなく、審査会は診療記録やエックス線検査の所見から認定相当と判断した。10年度以降の認定患者20人のうち生前に認定されたのは14人で、うち骨生検をしたのは3人だった。

イタイイタイ病は四大公害病の一つで、昭和43年に全国で初めて公害病に認定。岐阜県飛驒市の神岡鉱山から流出したカドミウムが原因で、富山県内を流れる神通川流域の住民が、腎臓障害により骨がもろくなり激痛の症状に苦しんだ。

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